世界各国には様々な洪水伝説があり、それらは一見世界の終末を描いているようでありながら、一貫して、あたらしい世界のはじまりを表現しています。
文化的背景によって、そこに描かれる旧世界の価値観・新世界の価値観は異なります。語り手の視点によって、世界の表現法はいかようにも変化するのです。
古代、洪水は全てのものを洗い流す脅威として恐れられていました。その一方で、チグリス・ユーフラテス川やナイル川の氾濫は、結果的に肥沃な台地のもととなり、文明が発展しました。
こういった面を考慮すると、洪水は一概に「良い/悪い」で判断できるものではないとわかります。
ここで、現代的な視点で洪水をはじめとする自然災害について考えてみましょう。
古代に比べると、現代社会の水害対策が、飛躍的に向上しています。しかし、それでも人間は、大自然を前にことばを喪うことがあります。
わたし達は、洪水に対してどんな視点を持ち、何を選択し、行動するのか?
あたらしい世界は、その視点を持つことから始まるでしょう。
あなたは、何を見出しますか?
あなたなら、どんな「あたらしい世界」を創る?
現代は情報社会。自然災害のみならず、人間は日々「情報の洪水」にさらされています。
すでに水位がひしひしと上がり、臨界点に向かう情報の洪水。自分ならどう対処するのか、どのような自分を生きる創世記を描くのか。問いかけていきたいですね。
いつもお読み頂き、ありがとうございます。
本日も安全で大吉にお過ごし下さい。
POP拝