【洞窟】与那国島④時空の証人

↓こちらの記事の続きです↓

【洞窟】与那国島① 星が呼んだ。
【洞窟】与那国島②天空の巨石、ティンダハナタ
【洞窟】与那国島③風の言い分

10月28日、朝8時半。

「ホテル入船」の食堂で朝食をとる。

今回お世話になっているこの宿は、「海底遺跡」の発見者さんがオーナーだ。

 

ほっと落ち着く、和みのメニュー。

「今日は風が強いから、船は出ませんね」と、お茶を入れながら宿の人が話しかけてくる。

 

そう。今日は与那国にわたるフェリーは欠航、飛行機も便によっては欠航なのだ。

明け方までの強い雨風が、それを証明していた。

 

私たちは、心の中ではがっかりしていた。

本当は、今日は「海底遺跡」を見に行く予定だったのだ。

与那国の海底にある、不思議な地形。

神殿を思わせるような荘厳な雰囲気で、自然にできたという説もあるが、一見してそうとは思えない…

 

与那国に来たからにはそれを見たかった。

しかし、船が出ないのでは仕方ない。

マリンスポーツ等もできないので、さて、どうするか。

 

川ちゃん、ひらぼんの提案で、我々はダイビングショップの事務所に行くことにした。

船が出ないのはわかっている。

でも、何か情報が得られるかもしれない。

 

ダイビングショップに行き、ショップスタッフの方に海底遺跡の情報などを聞く。

ショップの皆さんが、海底遺跡の映像を見せてくれたり、様々に説明してくださった。

なるほど、これは本当にすごい。

 

「また次回、ここに来い、ゆうことやろな」と川ちゃんがいう。

スタッフの方が、不意にわたしたちに聞いた。

「ところで、皆さんはどういった集まりなんですか?」

川ちゃんが答える「我々は不思議を探しているんですわ。」

 

すると、スタッフWさんが突然電話を取り出した。

「Tさんに電話してみようかな…」

ひらぼんが聞く。

「Tさんって誰ですか?」

Wさんは答えた。

「龍が見えるんですよ。龍の住処を知っている人です。」

 

…龍の住処を知っている人?!

驚く間もなく、Wさんはもう、Tさんに電話していた。

「え、ああ、はい、そうですか、そうですよね。」

なんだろう?

 

電話を切ったWさんが、「残念でしたね。Tさんは今日ちょっと忙しいみたいです」と言った。

 

そこに男の子が飛び込んでくる。小さな太鼓を持っている。

店長Mさんが「今日は町長のお祝い事があって、出し物があるんで稽古に連れて行かないと。ほら、たたいてごらん」と男の子に言う。どうやら、息子さんらしい。

 

男の子は恥ずかしがって、ちゃんと叩いてくれない。でも、日ごろ熱心にけいこしているとのこと。

伝統がこういう形で残っているのは面白い。

見てみたいなあ、とぼんやり思った。

 

すると、Wさんの電話が再び鳴った。

「あ、Tさん。え、あ、本当ですか?!」

 

状況は一転。

龍の見える男、Tさんが、15時から1時間だけ時間を作って下さった。

こうして我々は、旅の始まりには予想もしなかった展開を迎える。

15時まで、さて、どうしよう。

ダイビングショップを出た我々は、とりあえず島内を車で一周することにした。

昨日青い海を楽しんだ祖納港の近くは、荒波に揉まれている。

 

暴風で潮が巻き上がり、からだにしょっぱく纏わりつく。

滅多に体験できない感覚だ。

与那国の崖には、ガードレールなどはない。

だからどこまでも進めるが、自分の体感を信じるしかない。

行くか、戻るか。

 

行けるところまで行ってみる。

波は、家の高さほどもある。

 

すごいな。

 

この自然の中で活きる与那国の人。

 

その強さと優しさに、触れ合っているなあと感じる。

 

島をさらに回っていくと、「軍艦岩」という巨石があった。

階段、そして拝所のように見えるものがあるが、暴風でとても近づけない。

気になりつつも、近づける範囲で見る。

軍艦岩から島の中央に再び向かっていく途中、石垣があった。

いつの時代のものだろうか。

長く続いている。

むかしと今の時空が、オーバーラップするような光景だ。

暴風の中しばらく進むと、立神岩が見えてきた。

与那国のシンボル的な巨石だ。

遠くから見ても、その大きさがおしはかられる。

 

いつの時代から、この巨石は与那国を見つめていたのか。

もしかしたら、与那国が与那国になる前からなのかもしれない。

立神岩に、もう少し近づく。

すると、空は突然晴れた!

不意に、「声」が聞こえた。

 

ここは道標

海道の途中

ここから

そこに見えるだろう?

そのさきに

いとも容易く

歩いて行ける

海人のすえが

それを知っている

 

…確かに、立神岩から、畳のような岩が飛び石上に続いている。

海中にも、平たい石が見える。

ここは本当に、かつて「海道」だったのかもしれない。

 

与那国に渡った時点では知らなかった「海道」。

声に、ますます耳を傾けたいと思った。

 


☆ときわより一言

次回いよいよ、「龍の住処を知る男」与那国のTさんのお話です。

そして、この「立神岩」に行くとき、「沼島の上立神岩」の情報が、東京のK先生から突然もたらされました。

淡路の沼島に行くまで、そのシンクロの真相はわからなかったのですが…。

続きます。

木田時輪

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